アドバイザーブログ
家づくり学校 福山校
2023.09.21
2023.08.02
山根 孝二
【体感日誌】外気温39℃ 室内25℃の謎
今回は、福山市明王台にある開原工務店(株)さんが建てた家を見学してきました。「生きている空気と暮らす家。心地よい室内環境を考えた家づくり。」と謳っている”ファースの家”を体感してきました。
ファースの家とは?
温度
断熱は内と外のダブル断熱を採用。ファースの家専用の素材を使った吹き付け断熱によって、高断熱・高気密の家がベース。もちろん、室内の冷暖房の熱を逃がすことなく、快適な居住空間になります。
ファースの家はそれだけではありません。所謂「全館空調」の仕組みを取り入れています。屋根裏スペースに家庭用エアコンを設置し、この空気を各部屋に送り込むことで、どの空間も一定な快適温度を実現することができます。
一般的な全館空調と異なるのは、屋根裏の空気をダクトで床下まで持って行き、その熱を壁沿いに設けた通気層を通して各部屋に循環させること(下写真)。この考えにより、各部屋ごとに伸ばすダクトの量が減り、コストダウンにもつながっているようです。
この空間自体ももちろん断熱をしているので、年中安定した温度の屋根裏空間となり、倉庫的な使い方ができるため無駄がありません。
湿度
快適な空間に欠かせないのは、温度だけでなく「湿度」。湿度の調整は快適性だけではなく、家の耐久性や健康という観点からも、家にとって重要なポイントとなります。
ファースの家では、床下に下したエアコンの熱が上昇する力を使い、床下に敷いた調湿材により湿気のある空気が居住空間に入らないよう工夫されています。
↑見えにくいですが、この下に「ファースシリカ」という調湿材(白いつぶ)が敷き詰められています。この素材は調湿効果の他、空気中のホルムアルデヒドなどの化学物質やタバコの臭い、その他有機ガスなどの汚染物質を吸着するため、常に綺麗な空気が循環されています。
換気
高気密住宅に必須となるのは換気。もちろん考えられています。先ほどご紹介した屋根裏では、熱交換型の換気システムが設置されており、夏も冬も室内の温度に近づけた綺麗な空気を取り込みます。部屋の温度が大きく変化することなく換気することで、省エネの効果も発揮されます。
結果的に上のような温熱環境。モニターで確認することができます。湿度は表示されていませんが52%。
この日は命の危険を感じるぐらいの暑さでした。外気温は39℃と出ていますが間違いありません。
今回、家の外観や内観は掲載していません。見る人にとって面白くないかもしれませんが、後悔しない家づくりにとって必要なのは、ご紹介したような普段は「目に見えない」部分です。
各住宅会社さんが採用されている考え方は、このファースの家だけではありません。様々な理論、実績を経て様々な工法が存在します。是非、自分の目で見て、体感して、ご自身が納得できる”家づくり”を見つけてください。
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