アドバイザーブログ
家づくり学校 高松校
2024.10.29
2016.08.30
小西 真美
ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)を賢く建てる方法
さて本日は「ネット・ゼロ・エネルギーハウス(ZEH)を賢く建てる方法」と題してレポートをお届けします。最近巷でよく目にする「ZEH」ですが、いったいどんな住宅のことなのかわかりやすく解説いたします。
「ZEH」とは、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」のことです。ネットは「正味」という意味です。住宅の高断熱化と高効率設備により、できる限りの省エネルギーに努め、太陽光発電などによりエネルギーを創ることで、1年間で消費するエネルギー量が正味で概ねゼロ以下になる住宅のことです。省エネ性と、災害時でもエネルギー的に自立した住宅としての面から注目されています。
国の「エネルギー基本計画」(2014年4月閣議決定)において、ZEHの実現・普及目標が設定されています。
▲国の進める低炭素社会へ向けてのロードマップ
ではなぜ今、この住宅が注目されているのかと言うと、キーワードは「2020年」です。
すべての新築住宅に省エネ基準が義務化される
平成25年10月1日に改正省エネ基準が施工され、国土交通省・経済産業省・環境省が設置する「低炭素社会にむけた住まいと住まい方推進会議」は、「2020年までにすべての新築住宅を対象に新基準への適合の義務付け」を決定しました。将来的にはすべての住宅でゼロエネルギー化を実現するとしています。
これからの家づくりは、高断熱+省エネ設備が必須に
旧基準は建物の外皮の断熱性能だけで評価するものだったのに対し、新基準は新しい掲載方法を採用した外皮の断熱性能に加え「一次エネルギー消費量」の2つの物差しで評価します。一次エネルギー消費量とは、冷暖房、換気、照明、給湯などの設備機器の性能から算出されるものです。つまり、これからの家づくりには、ZEHの仕様(高断熱+省エネ型設備機器)が必須になっていくということです。
※外皮とは? 熱的境界になる外壁、床、天井、屋根、窓、ドアなどを指す。
▲ZEHの仕組み
夏至冬至の太陽の入社角度を測り軒を出す長さを調整して、通風計画を施します。また熱の出入り口となる窓は高断熱窓を採用します。そして高効率設備や蓄電池、太陽光発電を搭載します。そうすることで、極力エネルギーを必要としない住宅をつくり、エネルギーを上手に使い、エネルギーを作って1年間の消費エネルギー量が正味で概ねゼロ以下を目指します。
ZEHにするとどんなメリットがあるの?
〇補助金が利用できる
経産省、国交省がそれぞれに補助制度を施行しており、申請して認可されれば補助金を受けられる。
〇健康な暮らしや環境への貢献
高気密・高断熱化により、1年を通して快適な室温を実現。ヒートショックなどの危険も無縁。
〇ランニングコスト削減で長期的にみてお得
ゼロエネ化費用はかかるけれど、光熱費削減や売電収入などのトータルで、長期的に回収も可能。
〇災害時の自立防災および減災
再生可能エネルギーは、災害時のエネルギー自立を実現。
このように考えると、ZEHは安心・快適な暮らしを実現する住まいの1つの方法と言えますね。
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