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家づくり学校松山校

“注文住宅の基礎知識”の記事一覧

2019.11.06

2019.11.05

門田章

【家づくりと防災】松山で「水害に強い家」を建てる

松山校

アドバイザー日誌

異常気象が続きます。今秋、一連の台風は関東に大きな被害をもたらしました。西日本でも我々、愛媛県人にとっては、昨年の大洲の水害は記憶に新しいところです。

家づくり学校松山校に来場されるお客様でも、最近は特にそうですが、防災に対する意識が非常に高い方が多いようにも思えます。特に、松山市南部～伊予郡松前町界隈でお家づくりを考えられている方からは、「一級河川：重信川の氾濫リスク」に重きを置かれている傾向が伺えます。ということで今回は防災（水害対策）として、「水害に強い家」について考えてみようと思います。

こちらのブログ「ハザードマップから見る、松山周辺の災害リスク」も合わせてチェック！

[nlink url=”https://school.stephouse.jp/article/p18476/”]

ケースバイケース：住宅の「水害対策」

「水害に強い家」と一口で言いましたが、先に結論から申し上げますと「洪水にあっても流されず、絶対に水にも浸からない家」というものは、存在しません。

なので対策としては「①水害に合わない状況を作ること」、もしくは「②水害にあっても被害が少ない状況を作ること」が考えられます。

①水害に合わない状況

水辺に近しい場所では建築をしないことが、水害に合わない状況としては理想です。なので土地探しは「ハザードマップ」を参考にして、考えられるのが良いと思います。※画像は「重ねるハザードマップ」より洪水被害の想定地域を選択したもの

ただ・・・河川から離れた地域で建てたからといって、必ずしも災害に見舞われないかといえば、そうではありません。少しでも高い場所で建築をしようと山の方に行けば「土砂災害」のリスクもあります。山や河から離れた平地で建てたとしても・・・地盤がゆるい地域だと「地震」が発生した場合に液状化現象などの被害にあってしまう可能性もあるからです。

だからといって、「ハザードマップ」の情報が不要かと言えば、そうではありません。事前にリスクを想定できることに越したことはありませんからね。良さも悪さも知った上で検討をされて下さい。

②水害にあっても被害が少ない状況

万が一、水害にあった場合を想定して「リスクを最小限に抑える方法」を建築のプロ（設計士さんや大工の棟梁）に聞いてみました。

1.基礎の高さを上げる

※イメージ

浸水のリスクを考えて「基礎を高くする」のは、結構有用な方法なんだそうです。水害に悩まされる南予エリアで新築される方の中には「基礎高を1メートルにする（本来は40センチくらい）」人もいるんだとか。過去には土地の地上げと合わせて「2メートルの嵩上げ」をされたお家もあったそうです（汗）

2.平屋ではなく、2階建てにする

※イメージ

「完全に1階部分が水に浸かってしまう」ことを考えるのであれば、「平屋ではなく、一時的にでも高所に退避できる2階建てにする」のも一つの考えではあるようです。1階が沈んでしまう状況自体、余り考えたくないものですが・・・。

もしくは2階建てでも1階が浸水するリスク自体を完全に避けたいのであれば「ピロティ形式（1階が柱だけで外部に開かれた空間）」、つまり「1階は駐車場、2階を住空間」とするのも手立てなんだとか。ただ、建築費用は高くなるとのこと・・・うーん（汗）

3.家の素材には自然素材（無垢材）を使う

※イメージ

「新建材、例えば『合板のフローリング』だと、水に浸かってしまったら接着剤が剥がれて使い物にならなくなってました」とは昨年、大洲の水害に合われたお家の復旧に回られていた工務店社長の話。

「一方で『無垢材のフローリング』なら、水に浸かってしまっても乾燥させることで再利用が可能なモノもありました」とも言われておりました。「水害にあっても再利用できる（可能性が高い）」という面では、新建材に比べて自然素材は有用なところも少なからずあるようですね。

この他にも「水害に合ってしまった場合のことを考えた家づくり」については、各社さんとも色々と考えがあるようでしたが・・・ちょっとマニアックになり過ぎるので、今回は割愛させて頂きます。（それでも気になった方は・・・家づくり学校に聞きに来てください！）

家づくりにおいては防災という観点でも、やはり「選択肢を知る」ことが大切です。どういった土地を選ぶ方が良いのか？どういった構造にした方が良いのか？・・・選択肢を知った上で選べば、後悔はありませんからね。ぜひ、しっかりと学ばれた上で、検討してください！！

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この記事を書いたアドバイザー

門田章

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門田章

一生のうちで一番高い買い物。そして、買った後でおおよそ７割の方が「何らかの後悔をしている」と言われているもの。それは「住宅購入（＝家づくり）」です。「そもそも、今の年収で家を建てられるのか？」「家族4人で快適に暮らしていくためには、どんな家を建てればよいのか？」など、どんなことでもお気軽にご相談ください。全力でお答えいたします。続きを読む

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