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“注文住宅の基礎知識”の記事一覧

2023.09.17

2023.09.13

山根孝二

知ってもらいたい「住宅会社の思い」

福山校

アドバイザー日誌

知ってもらいたい「住宅会社の思い」

住宅価格の高騰や金利の上昇に伴い、マイホームを検討している方々にとっては、厳しい世の中になってきていますが、それは家づくりをしている住宅会社さんも同じ。そんな住宅会社さんは、どんな気持ちでお客様と接し、どんなことに悩んでいるかご存じでしょうか？

我々家づくりアドバイザーは、日々、住宅会社さんとお話していますので、家を建ててもらうための営業ではなく、本音をさらけ出してお話してくれる機会もたくさんあります。

如何に高い買い物をしてもらおうか・・・なんて本気で思っている会社や営業マンは論外として、本気でお客様と向き合い、後悔しない家づくりをしようとしている住宅会社さんの話としてご覧ください。

お客様に疑われる

お客様のことを考えて提案しているのに、値段を吊り上げているのでは？と疑われることもあるようです。

例えば断熱性能の話。2025年に断熱等級4が義務化されます。お客様がその話を知っているかいないかも影響してきますが、そもそも、この等級4のレベルは平成28年（2016年）基準という、7年も前につくられた基準がやっと2025年に義務化されるというレベル。時代錯誤なレベルと言われています。

そんな事実を知らなければ、「義務化レベルの等級4で十分」と思ってしまうのは仕方ありません。いくら住宅会社さんが「このエリアには等級6レベルが最適です」と提案したところで、それを営業トークと思われてしまったら、お客様を思っての提案が逆効果になってしまいます。

もちろん、住宅会社側の説明の仕方が十分か？という疑問は残りますが、お客様側にも気を付けていただきたいことは、「疑う前に学びましょう」ということ。はじめから疑うのではなく、耳にしたことが客観的にどうなのか？を学んでから判断しなければ、本当に有益な情報を逃してしまいます。注意してください。

お客様の要望を削るのが仕事

「私たちの仕事は、お客様のご要望を如何に削れるか」と話す住宅会社さんもいます。誤解のないように捕捉すると「お客様が満足できるように要望をまとめる」というのが大前提の話です。

マイホームを夢見てきた方だからこそ、たくさんの要望を持っているお客様は当たり前です。「リビングは広く、玄関も広く、収納スペースも沢山。夏暑くて冬寒い家は嫌なので、断熱等級7レベルの家。そんな家を駅近に建てたい！」もちろん叶えることはできますが、予算が問題ですよね・・・という話になります。この大きな夢を現実（予算）に合わせてコンパクト化していくのって、とても難しいことなんです。ただ単にコンパクトにすることは誰でもできますが、夢を抱いて来てくれたお客様の思いを、極力無駄にしないように提案する必要があります。住宅会社さんはそんな思いをしている、それだけでも知っておいてもらえると、打ち合わせがスムーズにいくのではないでしょうか。

値引きが当たり前と思われている

様々な物価が高騰しているからこそ、「〇％ＯＦＦ」や「〇〇キャンペーン」という言葉に魅かれてしまうのは仕方ありませんが、それを当たり前と思ってはいけません。値引きができるということは、確かに企業努力でもありますが、元々多くの利益を乗せていたというだけのパターンがあります。だからこそ「値引き交渉しなければ損」という気持ちがあるのかもしれません。

逆に、初期の段階からギリギリの利益率で金額を提示している住宅会社さんからすると、値引きを過度に迫られることは、死活問題になりかねません。大きな値引きをしてもらった結果、数年後にその会社が倒産するようなことがあれば、値引きをしてもらった本人にとっても良い話ではありません。

「値引きをしない＝ケチ」のような風潮は、絶対にあってはいけません。

【山根のひとり言】その契約ちょっと待った！「キャンペーン」「値引き」の罠！