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アドバイザーブログ

家づくり学校福山校

“注文住宅の基礎知識”の記事一覧

2023.08.17

2022.05.28

山根孝二

【山根のひとり言】雑誌取材からわかること・・・

福山校

アドバイザー日誌

いよいよ、家づくり学校が発行する「備後・東広島での家づくり vol.4」の発売日（6月18日）まで一ヶ月を切りました。私自身、これまで数多くの家を取材させていただきましたが、この十数年でマイホームに求められるものは確実に変化していることに気づきます。

デザインは確実に進歩

2018年「備後で建てる家」という住宅雑誌を創刊しました。家づくりを考える方に、より多くの施工写真を見ていただきたいという思いで制作をしていましたが、当初、特に地場の工務店が建てる家は、建築家が建てるそれとはデザイン性で大きな差がありました。テレビで観るような素敵なデザインの家を取材する機会は決して多くなく、一冊の住宅雑誌にまとめても、皆さんが思い描く夢のマイホームとは、少し乖離があったように思います。

しかし、2号目、3号目と雑誌の発行を重ねる毎に、そのデザイン性は格段と進歩。今では地場の工務店の家も、皆さんが「住みたい」と思えるテレビで観るようなデザイン性になってきました。

トレンドは変化

例えば「和室」。一時期は和室不要論が広がり、畳の部屋を一切設けない家が多くなった時期もありました。しかし最近は、小スペースでもいいので和室をつくりたいという要望は安定的に存在します。やはり、寝転がって寛げるスペースは、日本人の本能として必要なんでしょうね。私もその内の一人です。

日本人と言えばもう一つ。和風や和モダンの家を建てたいという需要は、十数年前より確実に増えているようです。一時は欧風系の家、特に南欧風のナチュラルテイストの家が圧倒的に人気だった時期もありましたが、やはり日本人にとっては日本らしい家屋が落ち着くのか、「和」を取り入れた家を好む人は多いようです。

更に「平屋」も人気。土地の広さが必要なため、一部の贅沢な家づくりという認識もあったのかもしれませんが、最近は少しコンパクトでも、予算内で平屋を実現したいというニーズが増えています。子育て世代の方でも、お子様が巣立った後の２階スペースの使い道や、老後の階段の昇り降りを考え、平屋を選択されています。

性能は急加速で上昇中

様々な部分で変化している住宅ですが、加速して変化しているのが「住宅性能」についての取り組み。国だけでなく、SDGｓなど世界的な取り組みの重要な部分として、住宅の性能向上は必須となっています。この性能について言えば、十数年前には既に高性能な家づくりを進めていた住宅会社と、性能は後回しになっていた住宅会社とでは雲泥の差ができています。

2022年4月1日より「断熱等性能等級5」および「一次エネルギー消費量等級6」が施工され、更に10月1日から「断熱等性能等級6、7」が新設されます。簡単に言うと、国が定める最低基準の性能がレベルアップするということです。このレベルはあくまでも”最低基準”。既にこれを超えた家づくりが当たり前の住宅会社もあれば、これからその基準に対応しないといけない住宅会社もあります。

皆さんならどちらの住宅会社に家を建ててもらいたいですか？