アドバイザーブログ
家づくり学校 福山校
2023.08.21
2023.07.26
杉岡 彩香
本物のパッシブハウスで感動体験
先日岡山校メンバーのお誘いで、倉敷木材住宅会社さんのパッシブハウス認定申請予定の完成物件にお邪魔してきました。
倉敷木材(通称:クラモク)さんは岡山県倉敷市の住宅会社さんで、普段は岡山県での施工をメインにされていますが、この度はお施主様とご縁があり福山市でパッシブハウスを建てられたとのこと。貴重な機会にワクワクしながら現場へ向かいました!
パッシブハウスとは?
パッシブハウスとは、ドイツのパッシブハウス研究所が規定する性能認定基準を満たす省エネルギー住宅を指します。冷暖房負荷や一次エネルギー消費量、気密性などで厳しい基準が設けられており、世界最高峰の住宅性能を誇る家と言えます。
高気密・高断熱をベースに、通風や換気、日射取得・日射遮蔽などを工夫して、自然の力を使いながらエコで快適な家にします。
ちなみに、こういった自然のエネルギーを最大限活用し、快適な住環境をつくり出す設計手法のことを「パッシブデザイン」と言います。パッシブハウスは独自の省エネ基準を満たす必要がありますので、パッシブデザインの家=パッシブハウスではありませんが、パッシブデザインはパッシブハウスの考えをもとにした設計手法というのがイメージに近いかもしれません。
クラモクさんは岡山県で唯一、パッシブハウス認定取得物件を設計・施工されていて、今回で認定物件としては4棟目になるそうです。
38坪の家が6畳用エアコン1台で涼しい!
まずは、素敵な和モダンテイストのLDK。壁は塗り壁ですが、定番の白ではなくグレーなので落ち着いた大人な雰囲気に見えます。カーテンではなく、障子を取り入れているところがまた乙な感じで良いですよね~。
窓はYKKAPのトリプル樹脂サッシ。窓がある箇所の壁を見ていただければ分かりますが、壁がめちゃくちゃ厚いです。中には高性能グラスウールが200mm以上入っています。当日はすぐ外で外構工事+近くに学校もありましたが、窓を開けて外の騒がしさに気づくほど家の中は静かでした。
ダイニングキッチンは天井低めですが、リビングには開放感のある吹き抜けがありメリハリの効いた空間になっています。この丸い照明が何とも可愛いですね!
こちらは2階の床下にある全熱交換型の第一種換気システムです。「このフィルターを掃除するんよ」という話を家づくりの先輩でもある中西アドバイザーがしてくれている画です。
さてさてさて、肝心な家の快適性はというと、、、
今まで色々な家を体感してきた私ですが、ちょっと驚きのレベルでした。当日は外気温28℃、曇りのち雨で湿度は80%。外は不快感のある蒸し暑さでしたが、室内で稼働しているエアコンは2階の廊下にある6畳用エアコン1台のみ。24℃設定で、それでも私にはちょっと涼しすぎるかな?くらいでした。湿度は確認できなかったのですが、クラモクさんの家では常時50%くらいになっているそうです。
稼働していたのはこのエアコンのみです↑
▼こちらの家の性能数値▼
・Q値0.88
・Ua値0.22
・C値0.1
深い軒に守られるパッシブハウス。今は骨組みだけの庇もこれから完成に向かいます。窓の外にはアウターシェードもつけています。夏の日射熱を大幅にカットしてくれる優れものです。
パッシブハウスを建てるのは、住宅会社側、施主側ともに本当に簡単なことではないと思います。土地の日照条件にも左右されますし、当たり前ですがイニシャルコストも高くなります。そして何より、パッシブハウスについて豊富な知識を持ち合わせ、設計段階で厳しい数値をクリアし、施工技術の高い職人さんがいなければ成り立たないものです。
ですが、住み始めてからの生活を考えるときっと格別だろうなと思いました。ぜひ、みなさんにもこの感動体験をしていただきたいです!
気になる方はまずは家づくり学校へどうぞ!
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