アドバイザーブログ
家づくり学校 岡山校
2018.09.03
2018.08.24
伊藤 凪穂
住宅ローンの落とし穴!注意すべき3つのポイント
住宅ローンを組むとき、金利以外に目を向けていますか?住宅ローンを組む前に知っておいてほしい注意ポイントを3点まとめてみました。ぜひ最後まで読んでみてください!
①繰り越し返済に頼りすぎる借入はNG
繰り上げ返済とは、「月々の返済額とは別に返済の処理をすることで、ローン残高を予定より早く減らしていくこと」。一般的にはボーナスを充てる方が多いです。
国の施策のひとつに「住宅ローン減税」というものがあります。10年間、所得税を払う際、住宅ローン残高の1%の額を減らしてもいいですよ~というもの。つまり、住宅ローンの残高が多ければ多いほど控除額が多くなり(MAXは40万円)恩恵を受けることができるのです。
これを聞くと、「じゃあ10年間は定額を支払い続けて、11年目からボーナス使って繰り上げ返済をしていこうかな」となるかと思いますが、ちょっとストップ!!
そのボーナス、住宅ローンに充てても大丈夫ですか?
お子さまの教育費に想定以上のお金がかかるかもしれませんし、ご両親が急に倒れて現金が必要になるかもしれません。全てIFの話ですが、特にお子さまへの出費は思ったよりもかかるもの。もちろん今の状況を鑑みなければなりませんが、10年後、20年後のお金の使い道も想定しておく必要があります。
●住宅ローン(全体の返済額だけでなく、月々まで落としこんで考えることが大事です。)
●教育費(一番かかるのが18歳。進学の有無に関わらず、子供のために100万弱は用意できる余裕があるといいかと思います。)
●退職金(退職金が出るか出ないかは会社によって様々。最低限そこは把握しておきましょう。)
とはいえ、自分たちでお金の動きを追うのは中々大変…。そういう時は、ファイナンシャルプランナーにライフプランを取ってもらうのがオススメです。プロ目線で、生涯のお金の動きを見てもらいましょう。場合によっては、家計の見直しや保険のアドバイスをもらえるかもしれません。
また、繰り上げ返済が無料で出来るところもあれば、手数料がかかるところもあります。
何が言いたいかというと、繰り上げ返済を期待して長く多く借りるのではなく、堅実な未来図をあらかじめ描いておくことが賢い家づくりの第一歩ということです。この一歩を軽んじるかどうかで先が決まりますから慎重に進めていきましょう。
②低金利であればあるほどよいわけではない。
35年ローンで3000万円お借入れされたときの総返済額が以下の表の通りです。(毎月定額をお支払していった場合)
金利 | 総返済額 | 借入額との差額(=金利) |
1.3% | 3720万 | +720万 |
1.5% | 3870万 | +870万 |
2.0% | 4170万 | +1170万 |
金利についてよく理解していないと、自分は3000万までのお買いものをしたかったのに、最終的には3720万のお買いものになってしまいますので、予算を組む際には十分お気を付けください。
当たり前ですが、金利が高ければ高いだけ利息分のお金が増えます。ですから、結論から申しますと低金利はとってもお得。
ただし、金利が安ければ安いほどいいわけではないのです。金利には「全期間固定」「期間変動」「変動金利」の3種類あります。
この中で一番金利が低いのは「変動金利」。しかし、今の低金利がずっと続く保証はありません。将来金利が上がってしまった場合、上がった金利に対応していかなければなりません。今ギリギリの返済額で借りてしまうと将来的に予想外の金利支払いに追われてしまうかも?!
金利の動向に敏感な人は変動でもいいかもしれませんが、あらかじめ返済の予定を立てておきたいという方は固定の方が安心でしょう。
どちらが良いということはありません。どちらの選択も正解です。重要なのは、しっかり吟味して納得して選ぶということです。
③金利だけを気にして金融機関を選ぶ。
住宅ローンを選ぶときに気にしないといけないポイントとして、金利・保証料・手数料があります。
手数料には金額が固定のものと、融資額の数%を支払うことになります。例えば、3000万の融資に対して1%の請求であれば、30万円も手数料に持っていかれてしまいます。
じゃあ保証料がどうなのかというと、0円のところもあれば、融資額の数%を支払うところもあります。一般的には、「手数料固定・保証料数%」か「手数料数%・保証料固定」の選択になるかと思います。
そもそもこの2つの違いなのですが、手数料は金融機関に支払うものに対して、保証料は保証会社に支払うものになります。保証料のイメージとしては、保証会社に対して「このお金で(35年ローンの場合)35年保証よろしくね」とあらかじめお金を渡しておくような感じです。そのため、繰り越し返済をして25年で返済するのであれば、差額の10年分の保証料が返ってきます。一方、手数料は一回払ったら戻ってくることはありません。
以上の点を最低限踏まえて、住宅ローンを見ていくとよりお得な選択ができるでしょう!
自分にあった選択を見つけましょう。
自分たちにあった予算、ライフプランは、どれだけネットサーフィンをしようが出てきません。持病を持っていたり、住宅以外のローンがあったり(車や奨学金など)で借入能力は大きく変わってきます。個々に合わせた対応を家づくり学校ではマンツーマン体制で行っています。
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