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伊藤 凪穂

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知らないと怖い。住宅の任意事項とは?

神戸校

アドバイザー日誌

知らないと怖い。住宅の任意事項とは?

住宅において「なんでも自由に決めれますよ!」は聞こえはいいかもしれませんが、時に危険な場合もあります。それは性能に関する任意事項です。パッと思いつくだけで下記のような例が挙げられます。

■任意事項

・建築確認時の構造設計書の提出の有無(木造2階建て、500㎡以下の場合)

・品確法の住宅性能表示制度の活用

・長期優良住宅の認定取得

・次世代省エネ基準の適合 …etc.

赤文字は特に気をつけた方がいいところです。簡単にいうと地震室内の温熱環境に大きく影響してきます。品確法と長期優良住宅はおうちのスペックを第三者機関に認定してもらうかどうかという安心材料の観点ともいえるのでまだいいのですが、構造設計の省略と省エネ基準はおうち自体の性能に直結するので慎重に検討していく必要があります。

赤文字に関してもう少し詳しく説明すると…

・建築確認時の構造設計書の提出の有無(木造2階建て、500㎡以下の場合)

→建築基準法で4号特例として定められています。一般的に建築物は構造設計必須ですが、小規模の木造住宅(=つまり私たちが想定する家づくり)は役所に建築確認をしてもらうときに構造設計書の提出を省略することが許されています。一言でいったら地震対策がなされていないおうちも建てれちゃう!ということです。まあ実際はヤバいレベルの欠陥住宅はほぼ建ってはいないかと思いますが、自分の家の耐震が不透明って考えると怖くないですか?ご自身でちゃんと会社側に確認されるのを強く推奨いたします!

・次世代省エネ基準の適合

→ちょっと前まで「義務」になる予定だったんですけれど、緩和されて「努力義務」というかたちに落ち着きました。なるべく省エネ基準に適合するようにしてね~と言いながら、満たしていないおうちも建てられちゃう現状です。ただ、自分の家が省エネ基準に適合しているかどうかの説明は義務づけられましたので、基準を満たしていないのが嫌な場合は回避できるかなとは思います。

もちろん「義務」にすることによってコスト面で負担が増えたりすることもあるかと思いますが、自分の意図とは反して地震が来たときに倒壊するような家を購入するよりは良いのではないかなぁ…と思っちゃいます(^^;)

こんな現状だからこそ消費者といたしましては、勉強して自分達で選んでいくといった行動が大切になってくるのではないでしょうか!知らないまま進んでいくのではなく、知って、納得したうえで進んでいくのが満足度に繋がっていくはずです。

家づくり学校では毎日ご相談を承っております。賢い消費者となって後悔しない家づくりをしていきましょう!!

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