アドバイザーブログ
家づくり学校 神戸校
2022.12.01
伊藤 凪穂
乾燥対策!
12月がやってまいりました!きっかり本日から一気に気温が下がり、本格的に冬が到来した気分です。
冬になると、この寒さと同時に嫌気がさすのが乾燥です。理想的な空気は相対湿度40%~60%と言われています。
ただでさえ冬は空気中の湿度が低くなりますから、そんな湿度の低い空気が暖かい部屋の中に入ると当然、より一層乾燥してしまいます。そのために何らかの形で加湿してあげる必要がありますので、いくつか例をあげてみたいと思います。
①加湿器を使う
最もメジャーな加湿方法かと思います。リビング用やデスク用などデザインや性能は多岐に渡り用途に合わせて選べるのが魅力的です。空気清浄機とセットになっているものもありますね!
ただ、気をつけないといけないのがカビです。加湿器のタンクに水道水を入れてそれを空気中に出していく仕組みですので、タンクの水の減りが少ないと入れたときの水がずっとタンク内に残ることになり加湿器内で微生物の増殖、最終的にはアレルギー性の肺炎に繋がりかねません。そういった症状のことを「加湿器肺」というそうですが、最近増えているようですね。(増えた原因はコロナ禍による加湿器使用率の上昇が主といわれています)
そうならないための対策は、定期的な水の交換が第一です。もし仮に水が残っていたとしても3~4日に1回のペースで水の全とっかえが推奨されています。さらにいうと週1くらいのペースで洗剤を使って洗うのがいいとのこと。
健康を手に入れるためにしていることで逆効果を得るなんで本末転倒ですから、多少の面倒くさくても私もしていこうと思います!
②濡れタオル、洗濯物を干す
冬になると寒暖差のせいで、夏のようにカラッと乾かない日も多いのではないかと思います。それならばいっそ部屋干しに切り替えて、お部屋の加湿も兼ねるとグッドですね!
③お湯を沸かす、汁気の多い料理をつくる
水分を沸騰させた際に水蒸気がバンバンでてくるのでお部屋の加湿にはもってこいです。
鍋や煮物の場合、水蒸気と同時ににおいも部屋中に充満しますので、いいにおいではありますが、気になる方はやはりお水を沸騰させるのがいいかと思います。
④石油ストーブをつかう
石油ストーブを使うことで燃焼中に水蒸気を大量に発生させることができます。ただし水蒸気と同時に二酸化炭素も発生させるので換気は欠かせません。また燃料も高騰に高騰を重ねているのもつらいところです。。
過剰な加湿は結露のもと!
お風呂なんかがまさにそうですが、湿度が高すぎる場所はカビがはえてしまいます。加湿しすぎたなというときは換気をして湿気を外に逃がしたり、既に結露してしまっている場所は拭いていただけると衛生的に暮らせるかと思います。
結露の原因は寒暖差
露点温度というものがあるのですが、例えば、温度20℃、湿度60%の露点温度は約12℃ということが分かっています。つまり、12℃を下回った瞬間に結露してしまうのです。せっかくお部屋の中をエアコンや暖房器具で暖めても、窓をはじめとして外と面している外周部は温度がさがってしまい、一見結露してないようにみえても、壁の中で結露しているという事態が日本中のいろいろなところで発生しています。
加湿を考えるにはまず、壁の中の施工を丁寧にすることから
「窓をはじめとして外と面している外周部は温度がさがってしまい」と書きましたが、その温度の低下を抑制しているのが断熱材です。断熱材を壁にたっぷり施工することで壁の中も結露しない温度を維持させてあげることができます。ただし、まだまだ技術として難しいのが現状。住宅会社さんが露点温度を理解して、計算したうえで設計しているかが肝になってきます。
また、どんなにたっぷり断熱材をいれて対策をしていたとしても、やっぱり普段見ることができない壁の中、なにが起こるかわかりません(起こってしまってもすぐに気づけません)から、そもそも壁の中に水蒸気を通さないという施工が求められます。
水を通さないシートで丁寧に断熱材を覆えば対策ができます。
家づくり学校ではこのような家づくりにおいて大切なポイントをまとめてお伝えしています。
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