アドバイザーブログ
家づくり学校 神戸校
2021.09.26
伊藤 凪穂
シックハウス症候群のおそろしさ
シックハウス症候群は主に建物化学物質やカビやダニによるハウスダストによって引き起こされます。
喘息や頭痛という症状がよくある症状ですが、自律神経失調症のような状態になる場合もあるようです。私もアレルギー反応ではないのですが、安いカラーボックスを買った際に刺激臭に頭がくらくらなったことがあります。
花粉症もそうですが、今までなんともなかったのに、ある一定のキャパを超えると一気に症状が表面化してしまうというケースがございます。
これらのリスクを下げるためには換気が欠かせません。
換気をするためには窓を開けるのが一番効果的。しかし、夏ならまだしも冬に窓を日中開けておくのは嫌ですよね……。冷気が入ってきてちっとも暖かくならないお部屋になってしまいます。
夏だって、風が入ってくるのは気持ちいいですが、湿気をたくさん含んでいますので取り込みすぎるとエアコンで冷やされた室内との温度差で特に家具の裏面など風が直接あたらない箇所にカビが生えやすくなってしまいます。
ひと昔前のおうちは窓を開けていなくても壁の隙間を通じて空気が出入りしていましたが、やはりそれは窓を開けるのと同じように冷気や熱気が無計画に入ってきている状況といえます。
一方、現在のおうちは昔に比べると気密性があがっているため隙間からの空気の入れ替えは起こりにくくなりました。共働きで日中窓を開けなかったり、エアコンをつけるからと在宅中も開けないとなると家中の有害物質が外に出ていってくれません。
そのため現在は24時間換気が義務付けられています。換気のスイッチをいれっぱなしにするということです。
今は窓に頼らず、吸排気口からの出入りだけで2時間で1回転するように国は指導をしています。
しっかり換気計画ができておらず半端な位置に換気口を設けてしまうと途中で空気が滞留してしまったりする可能性がありますので空気の流れを意識した設計のできる建築士さん、プランナーさんにお願いすることをおススメします!
換気は奥が深く、自分たちのやりたい暮らし方にも左右されますので一概にはいえませんが、いろいろと情報をお伝えさせていただき判断のサポートをさせていただきますので、ぜひご相談ください(^^)/
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