アドバイザーブログ
家づくり学校 福山校
2023.08.21
2023.03.08
杉岡 彩香
花粉症と家の気密性の関係とは?
花粉症の方にはツラい季節がやってきましたね。3月下旬頃までスギ花粉、それが終わると4月中旬頃までヒノキ花粉の飛散がピークだそうです?
ところで、住宅の高気密化が花粉症対策に一役買うことをご存知ですか?
スギやヒノキ花粉の大きさは直径で約30~40マイクロメートルと言われており、想像以上に細かい粒子のため簡単に家の中に侵入してしまいます。低気密な住宅はそもそも花粉の侵入経路が多いため、外にいる時だけでなく家の中でも花粉症の症状に悩まされることになり、不眠の原因にもなりかねません。
高気密な家とは?
住宅の「気密性が高い」家は「=家に隙間が少ない」ことを言います。
家の隙間の大きさはC値(相当すきま面積)で表されます。
※C値とは建物の床面積1㎡あたりの隙間面積を表すもので、数値が低い方が気密性が高いということになります
C値が1㎠/㎡の場合は30坪程度の家に換算するとハガキ約1枚分の隙間の大きさですが、C値が5㎠/㎡の場合、ハガキ約5枚分の隙間の大きさに相当します。
これでは隙間の大きさにかなり差がありますよね?
一般的にC値=1㎠/㎡以下の家が高気密住宅と言われます。C値が0.3㎠/㎡になると隙間は名刺サイズ程度しかありません。
気密性が高い家の方が換気がよく出来る!?
家自体にたくさん隙間があると、そこから計画外の空気が出たり入ったりするため思うように換気はできません。
現在、24時間換気システムは建築基準法によりすべての家に設置が義務付けられています。外の新鮮な空気を取り入れて、中の汚れた空気を排出することで健康を保つ必要がありますが、この換気機能の効果を最大限に発揮するためには家の気密性の高さが必要不可欠になります。
換気の種類
住宅でよく使われる換気システムは以下の2種類です。
■第一種換気
給気も排気も機械により強制的に行う換気方法。初期コストは高いが空気の流れをコントロールしやすく、安定して換気ができる。ただし、計画通りの換気をするにはある程度の気密性が必要。
■第三種換気
排気は機械により強制的に行い、給気は給気口などから自然に行う換気方法。低コストで計画的に換気が可能。気密性が低いと換気が十分に行えない。
気密性が低いと効果が発揮されにくい
花粉症対策としては、外からの空気を取り入れる給気口に花粉などの有害物質を除去できるフィルターをつけることも有効な手段ですが、家の気密性が低い場合は、給気口だけでなく家中にある隙間から外の空気が入ってきてしまうので、根本的な解決にはなりません。
高気密住宅で花粉症対策!
全国の耳鼻咽喉科医とその家族を対象とした鼻アレルギーの全国調査によると、花粉症の有病率は1998年が19.6%、2008年が29.8%、2019年には42.5%で10年ごとにほぼ10%増加しているそうです。
いまや花粉症は国民病とも言われ、スギ花粉症は3人に1人が発症しているとも推定されています。いまは花粉症でない方もいつ発症してもおかしくありません。
ぜひ家は高気密を前提として、快適で健康な住まいを目指していただきたいです!
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