アドバイザーブログ
家づくり学校 甲府校
2022.01.17
2022.01.16
【パッシブデザイン】とは・・・
以前にも少しお話させて頂きましたが、(下記ブログ)
https://school.stephouse.jp/blog/kofu/4714
パッシブデザインについてもう一度触れたいと思います。
高気密・高断熱
まずベースとなるのは「高気密・高断熱」です。外壁、屋根(天井)、床、窓の断熱性能を高め、建物の保温性能を上げます。特に冬の暖房によるエネルギー消費量は多いので、冬暖かい家にすることは省エネにつながります。
また、窓は家の中でも最も熱が出入りするところ。断熱・遮熱性能の高い窓の採用は、断熱材の施工とともに欠かせない要素です。
通風
家全体に風を行き渡らせ、室内に溜った熱を排出させるために欠かせない「通風」。地域ごとの風の向きを踏まえて建物内での風の動きを予測し、窓の配置を計画します。
南と北に窓を付ける(風の入り口と出口を設ける)のが原則ですが、西と東にも設けるのが理想です。とはいえ、西と東は夏は暑くなるので、大きな窓を設けると室内が暑くなりすぎることも・・・。窓は住まいの気密・断熱性能のレベルに合わせて設計しなくてはなりません。
日射遮蔽
「夏涼しく」を実現するためには日射を窓から室内に入れないことが重要です。日射熱をカットできれば、冷房に使うエネルギーを減らすことができます。山梨県は比較的日射時間が長く、日射量も多いエリア。いかに夏の日射を遮れるかが快適性を左右するポイントとなります。
昼光利用
昼間に太陽光だけで明るい室内を実現することで照明エネルギーを削減。リビングなど昼間に長く過ごす場所には2面以上に窓を設ける、室内の奥まで明るさを取り込める吹き抜けや天窓、高窓を設ける、建物の中心に庭をつくる、欄間や室内ドアから光を通す、などの工夫があります。
日射熱利用暖房
冬に窓から日射熱を取り込み、その熱を蓄えて主に夜間、暖房として利用します。日射熱を取り入れる「集熱」、逃がさないための「断熱」、蓄える「蓄熱」の3つが実現できれば、室温の変動が小さくなり快適性が向上、暖房エネルギーの削減にもつながります。
上記の5つをバランスよく建物に組み込むパッシブデザイン。季節ごとに変化する日射角度や、地域や立地によって違う風の吹き方を踏まえて窓の配置や大きさ、種類、軒の長さや角度などを設計してこそ、光や風を取り込んで一年を通して快適に過ごす事ができます。
そんなふうに自然の力を上手に活用する設計手法が「パッシブデザイン」なのです。
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