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伊藤 凪穂

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家づくりに制震の考え方も取り入れてみませんか?

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アドバイザー日誌

家づくりに制震の考え方も取り入れてみませんか?

最近「耐震」という言葉はだいぶ浸透してきたように感じます。

「耐震」は言葉の通り「揺れに耐える力」の強さを表しています。地震が来たときに壊れない、頑丈な家づくりが叶えられるかどうかが耐震の基準です。

今回着目したいのは「制震」。「揺れを制する力」を表しています。これの何が良いかというと、地震が来たときに家財も守ることができます。いくら家が守れても揺れがダイレクトに伝わるおうちだとタンスや食器棚が倒壊しかねません。そうならないようにそもそもの揺れ自体を最小限に抑えられるのです。そうすることで、結果的に私たち住み人の命を守ることにも繋がります。

アイキャッチ画像の熊本城再建時にも制震の考えが導入されています。

制震を叶えるためには、制震装置を設置する必要があります。メーカーによっていろいろな種類の制震装置が開発されていますが、大きく下記の3種に分けることができます。

・油圧式ダンパー

・ゴムダンパー

・金属ダンパー

油圧式はダンパー内に充填されているオイルで揺れを吸収し、ゴムダンパーと金属ダンパーは揺れによって素材に生じたエネルギーを熱エネルギーに変えるという「そんなことできるの?!」って方法で揺れを吸収しています。

実際に私も制震ダンパーに使われているゴムで作られたボールを触ったことがあるのですが、上から落としてみるとビックリするくらい跳ねないんですよね!!Youtubeにもいろいろなメーカーの動画があがっていますのでぜひ見てみてください(*^-^*)

そもそも地震を怖いと感じる理由は?…非日常、ライフラインの乱れ、津波、、いろいろ考えられますが、その中の一つに上から何か降ってくるかもしれないという身の危険に対する恐怖があるのではないかと思います。

おうちの中で考えると、照明や食器棚、本棚、キッチン上収納、などなど上から落ちてくると危ないものがいっぱい思いつきます。

床がぐわんぐわんと揺れていたら身動きも取りづらいですが、揺れが小さいと「窓やドアだけでも開けとこう!」や「どの規模の地震がきたのかwebで確認しよう!」など冷静な判断にも結び付きやすいと思います。

耐震は国が「耐震基準」をつくって一定の強度を約束していますが、制震は任意です。採用するもしないも自由ですが、まず知らないと選択の段階まで進めません。

家づくりは割と情報戦ですよ!勉強して賢く家づくりを進めていきましょう!

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伊藤 凪穂

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