アドバイザーブログ
家づくり学校 神戸校
2024.05.02
2022.11.01
家づくり学校 神戸校
勉強日誌④フローリングの種類
日々様々な会社さんのお家を見学させて頂いていると、床材の話は必ず出てきます。無垢・挽板・突板・シート張り・・・・いろんな種類がある床材。それぞれのメリット・デメリットや選ぶ際の注意点などをまとめました。
無垢材とは?
天然木をそのまま加工したもの。基本的にはオイルなどの自然塗料やウレタン塗装をして使用します。
?無垢材のメリットは?
・木材本来の味を楽しめる
・質感が柔らかく触り心地が良い
・調湿効果がある
・冬場でも冷えない
?無垢材のデメリットは?
・膨張と収縮を起こす(フローリングの間に隙間が空いてくる)
・柔らかい木は傷がつきやすい
・水や汚れに弱い
・オイル塗装などの定期的なメンテナンスが必要
・価格が高い
挽板とは?
天然木を2~3㎜に切り出したもの。フローリングや化粧板の表面材として使います。
?挽板のメリットは?
・表面材としては十分に厚いので見た目や質感は無垢そのもの
・無垢と比べると膨張や収縮は少ない(あるにはある)
・木材本来の味を楽しめる
・抗菌・抗ウイルス仕様のものもある
・無垢と比べると費用は抑えられる
?挽板のデメリットは?
・柔らかい木は傷がつきやすい
・水や汚れに弱い
・無垢同様メンテナンスは必要
突板とは?
天然木を0.2~0.3㎜程度のシート状にスライスしたもの。
?突板のメリットは?
・木の風合いを楽しむことが出来る
・メンテナンスが楽
・抗菌・抗ウイルス仕様のものもある
・軽量で品質が安定しやすい(膨張や収縮を軽減)
・低コスト
?突板のデメリットは?
・表面が薄いので、深い傷が付くと補修が難しい
・経年変化が味わえない
・無垢材と比べると見た目が劣るものもある
シート材とは?
木目を印刷したシートを表面材に用いたパネル材。天然木は一切使われていません。
?シート材のメリットは?
・色柄やデザインが豊富
・凹みに強い(キャスターや車いすの使用も可能)
・擦り傷に強い
・汚れが落ちやすい
・品質や仕上がりが均一で加工がしやすい
・素材によっては耐水性や耐熱性が高い
?シート材のデメリットは?
・木材本来の味や質感はない
・経年変化がない
・ビニールのような冷たい手触り
・水には弱い
後悔しないための素材選び
無垢材にすれば良かった。反対にしなければ良かった。挽板や突板にして後悔した。そのようなことがないよう、後悔しないためのポイントをお伝えします。
・必ず現物サンプルを見て検討する
・設置場所が直射日光の当たる場所や寒暖差が大きい場所、湿度の高い場所の場合は、無垢材・挽板は適さない
・表面の保護塗装の有無を確認する など
上記のような点がポイントになりますが、やはり実際にショールームなどで大きい面積で見るのが一番です。
可能であれば、素足で歩いてみたり触れたりしてください。
予算の兼ね合いもあると思いますが、質感、見た目、お手入れ性など何を重視するかで選択は変わってくると思います。
それぞれの場所に適材適所で選ぶという方法もあります。
・木の持つ意匠性を重視したい場所
・機能性を重視したい場所
・施工性を重視したい場所 など
また、玄関からリビングは無垢や挽板にしたり、1階と2階で分ける、部屋ごとに分けるなども出来ます。それぞれのご家庭によって予算や要望は変わります。自分の中のベストを見つけられるように、ぜひたくさん比較検討して頂きたいと思います。
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