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大日南 俊介

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「激甚災害」に指定された西日本豪雨を受けて思うこと

神戸校

アドバイザー日誌

「激甚災害」に指定された西日本豪雨を受けて思うこと

今朝の神戸市は、朝から激しい雨に見舞われております。先週からようやく近畿地方も梅雨入りが発表され、これから一週間は雨の日が続くようです。思い出されるのが、昨年の西日本豪雨災害です。昨夜のニュースでも、7月3日にかけては、西日本豪雨クラスの雨予報が報道されており、嫌な記憶が蘇ってきて朝から少しだけ憂鬱な気分になります。

西日本の各地で甚大な被害をもたらした災害でしたが、私の地元広島県でも多くの方が亡くなられました。私の実家がある広島市安佐北区でも土砂崩れにJRの鉄橋崩壊など、慣れ親しんだ風景が一変したことに無力感と悔しさをかみ締めながら、がむしゃらに土砂をスコップで運び出したことがまるで昨日のことのようです。

ここ最近の気候変動や自然災害など、人間が抗えない領域なのかもしれませんが、これから家づくりを検討される方には、ぜひ他人事ではなく捉えていただき、土地購入の場所や建築する建物の強度について、少し立ち止まって考えていただきたいと思います。

昨日の伊藤ブログでもありましたが、現在の建築基準法では「建物は安全に設計しなければならない」と謳われているものの、建築確認申請では「使いやすいか?」「丈夫か?」のチェックはありません。なぜなら、通称4号特例という法律で、木造の小規模建築(2階建て等)は、建築確認申請の中で「構造計算のチェックはしなくてもいい」「構造設計図書の提出はなくてもいい」と定められているからです。

これらの状況から考えると、もともと構造計算(許容応力度計算)を全棟実施されている住宅会社へ依頼するか、ご自身たちで「構造計算をしてください!」「確認申請で構造のチェックを受けてください!」とリクエストしていくしか方法はありません。そして、構造計算をした通りに現場で丁寧に施工されているかも重要なチェックポイントになってきます。

この建物の安全性と同時に考える必要があるのが、敷地と地盤です。いくら建物の安全性を確保できていたとしても、土地に問題があれば本当に安全とは言えません。「切り土なのか?盛り土なのか?傾斜地かどうか?すぐ近くが水路になっているかどうか?擁壁の安全性は確認が取れているか?」など、土地購入の際は建築のプロによるチェックを受けた上で決断されることをお勧めします。

皆さんでも兵庫県CGハザードマップにて、土砂災害や洪水、ため池、高潮、津波のリスクを確認することができます。また、古い地図を確認して、検討地に昔何があったのかを確認することも大切です。100%はあり得ない世界ですが、だからこそ事前の準備は大切になってきます。

家づくりにおいて、デザインや素材も確かに大切な要素ですが、こうした目に見えない様々なリスクを知った上で検討していただきたいと願います。一生に一回の家づくりを大満足の結果に導けるよう、スタッフ一同最大限のサポートをお約束いたします。

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この記事を書いたアドバイザー

大日南 俊介

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