アドバイザーブログ
家づくり学校 川越校
2022.10.14
2022.10.15
老後の住まい
バリアフリーって何だろう。
日本の平均寿命は年々伸びてきています。1950年代では65歳から、2020年では85歳まで伸びています。ここで話題にしたいのは、やはり家づくりの問題です。ピンピンコロリなんて言葉が流行りましたが、できるだけ元気な状態でこの世を去りたいですよね。そのためには、①ケガをしづらい家②介護し易い家。この2点を考えたお家づくりが必要です。自分目線になりやすい話題ですが、介護してくれる側が誰なのか、どんな介護を想定しているのかが重要になります。
ケガを防ぐために
救急搬送されるうちの6割の方は『高齢者(65歳以上)』だそうです。しかも内8割ほどが、転倒を起因とするものだと言われています。お家の中で安全だと言えるスペースは考えられないでしょう。つまり最初から動線を考えられたものにする、という対策がまず1つ、設計ですね。簡単なのは手すりです。新築でもリフォームでも、大体1本1万円程度でできます。そして断熱性能の高いお家に住むということです。『ヒートショック』というものがあり、これは急激な温度変化によって体がダメージを受けることを指す言葉です。暖かい場所から、急に寒い場所に行くと、血流が良くなり、血管が破裂したりしてしまうわけです。血管が詰まりやすくなっているご高齢の方は注意です。要は温度差のないお家が重要です。寒暖差のないお家は健康に貢献してくれます。
バリアフリー
バリアフリー化にあたり気を付けなければならないのは、車いすについてです。車いすの横幅は、たいたい70cmぐらいです。そうなると最低90cmくらいは欲しいですし、踊り場のようなスペースがあると便利ですよね。お外の移動のことを考えると、アプローチはスロープにしておかないと不安です。しかし現状車いす生活を自宅でおくる人はごく僅かで、ほとんどが施設での生活になるそうです。ご自身は「施設なんて嫌!」と思っても、ご子息がどうするかまでは分かりません。そうなると水の泡になってしまう可能性もあります。
加えて見た目も気になるし、スペースも取るのが水回り関係です。トイレやお風呂をバリアフリー化すると、見た目が気になる可能性があります。加えて、トイレでいうと3倍程スペースが必要となります。かといって改築となると、よりコストがかかってきます。
ご自身のライフイベントによって、どういう選択をするか。命にかかわることですから、しっかりご家族とご相談しなければなりません。
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