林業廃棄物でバイオマス燃料【気になるニュース】

本日気になったニュースは、2021/12/11日本経済新聞の『熊谷組、林業廃棄物の樹皮でバイオマス燃料（https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC106BC0Q1A211C2000000/?unlock=1）』という記事です。

内容としては、東京都に本社を置く株式会社熊谷組が宮崎県にある清本鐵工と共同開発で、使い道がほぼなく廃棄物として処理されているバーク材（樹皮）を使用した高品質なバイオマス燃料を開発したというもので、これにより大量廃棄されていたバーク材を利用することが出来る上に、化石燃料に代替することによってCO2の排出量もできるようになる。これから生産体制を整えていくとのことのなので、このバイオマス燃料が当たり前のように利用される未来も遠くないかもしれない。

バイオマス燃料とは

動植物資源などのバイオマスを加工して作る燃料で、『木質ペレット』の他にも木くず・廃材、トウモロコシ・サトウキビ等のくずを発酵させて作る『エタノール』や家畜の糞尿を発酵させる『メタン』などあります。

バイオマス燃料は、石油・石炭のような化石燃料とは違って生物由来のものであるため、再生可能エネルギーとして注目されています。また、植物性のものを原料とする場合、植物が成長する際の光合成によるCO2吸収量と燃やした時に発生するCO2排出量が相殺されるため、大気中のCO2濃度には影響を与えない、いわゆる『カーボンニュートラル』を実現できる燃料なのです。原材料も廃材などを使うため新たに資源を獲得する必要はなく、現時点で余っているものを効率的に利用するという考えであるので、持続可能な社会に向けてどんどん取り入れられていく考えではないのでしょうか。

住宅にもカーボンニュートラル

実はカーボンニュートラルは、これからの住宅の考え方にも影響を与えています。というのも令和3年4月から国土交通省、経済産業省及び環境省は『脱炭素社会に向けた住宅・建築物の省エネ対策等のあり方検討会』において6回議論を重ねてきました。その結果、将来の住宅のあり方は次の通りです。

• 2050年：ストック平均でZEH・ZEB基準の水準の省エネ性能が確保され、導入が合理的な住宅・建築物において太陽光発電設備等の再生可能エネルギーの導入が一般的となること
• 2030年：新築される住宅・建築物についてZEH・ZEB基準の水準の省エネ性能が確保され、新築戸建住宅の６割に太陽光発電設備が導入されていること

引用：経済産業省「2050年カーボンニュートラルの実現に向けた住宅・建築物の対策を取りまとめました」https://www.meti.go.jp/press/2021/08/20210823001/20210823001.html　2021/12/15

要するにこれからの住宅というのは、カーボンニュートラルに向けて変化していくものであるということです。ですからしっかりとこれからの家づくりに必要なものは何なのかをしっかりと知って頂くことが重要になってきます！！

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